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事件の供給ルート

事件の供給ルート

総括すると、事件の供給ルートが人間関係を中心にしているのである。 この構造から、以下のような問題点が発生した。 1 弁護士に依頼したい者は、知り合いづてに弁護士を探さないといけないので、弁護士に到達するまでに、とてつもなく労力を使う。 2 一度、弁護士に到達したら、他の弁護士には依頼できない。他の弁護士を探すのに、また苦労するくらいであれば、多少の不満があっても、今の弁護士で我慢する方がましである。 3 弁護士に到達するのがむずかしいため、弁護士に事件を依頼できない人が多かった。 4 弁護士の方でも、依頼者に不満があって、会えば喧嘩になるような関係であっても、なかなか関係を解消できなかった。依頼者と関係をうまく保てないのは恥であるという意識があった。 これらの諸問題は、結局、従来の弁護士像から、論理必然的に発生する問題である。 では、従来の弁護士像が「間違っていた」のだろうか。 そうとは言えない。 なんらかの理想型、価値観、制度、というものは、すべて、その時代の諸条件(物質的条件、精神的条件、経済構造)に依存するものだから。

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